言霊 "一霊四魂三元八力"

この言葉は、宗教語ではありません。宇宙の法則であります。
宗教に取りいれれば宗教語であり、武道に取り入れれば武道語で、何事にでも応用できる理念であります。

武道では、三元は三角(△)、丸(○)、四角(□)、「気体、液体、固体」の理念を応用する。
四魂は、奇霊、荒魂、和魂、幸魂、「光みがく、向進発展勇、無信親しみ、愛恵み」
八力は、対照力「動、静、解、凝、引、弛、合、分、」「9−1、8−2、7−3、6−4をいいます。

この理念を植芝盛平翁先生に学びました。私はこの理念を研究しながら、指導しております。
昭和49年2月10日の合気道新聞に翁先生の道文が掲載されています。その中に
"ある時ホチ一つ忽然として現れるこのホチこそ宇宙万有の根源なのである"と申されています。
私はホチを受け止めたから宇宙が、誕生したと考えます。

私の合気道は、受け止めてから、導いて技を掛ける稽古をいたします。

植芝翁先生は合気道には決まった、技がないと申され、歩けば技になると言って、ホイ
ホイと言いながら倒された。倒されても、痛くもなければ、如何にして倒れたかも分からない、あの素晴らしい技を会得したいと、研究に明け暮れの年月を過ごしました。

受け止める理念を会得してから技は自由に導くことが、出来るようになりました。
この理念を会得してから今年で24年になります。
翁先生に学んだ道文の理念も、ぼつぼつ理解できてきました。
今では、受け止めて、道文の理念を組み入れると、面白い稽古ができるようになりました。

翁先生は日本の武道家は試合をせず、研究する事が大切であると申されました。
その言葉も私なりに、理解をいたしております、強弱を競い合う、スポーツでは、40才前後までであると思います。 
合気道は年齢に、関係なく稽古が出来ます。その理由は、翁先生の申されている、力不要、米糠三合持つ力でよいと、言って指導して下され、翁先生に力で技を仕掛けにゆくと逆に飛ばされ、力はだめじゃと、注意されました。
合気道技は、リラックスであります。 私の指導する時は、手首の力を抜く準備運動から始めます。

要約しますと
稽古法
合気道は、相手を倒すを、目的でなく、導く稽古を致しております、相手が、打ってくれば、気で受け止め、導き技を掛ける。

技の応用法
手を、陰陽に使う、水火に使う、対照力に使う。この理念を応用して、稽古すれば面白く楽しい合気道の目的の和合の道に通じます。

翁先生は、武は愛なりと申されております。私の稽古法は痛みや、当て身は指導しません。
翁先生が私に「○岡と稽古して痛いとか、荒いと言われたらジイの技ではない」と、指導法を教えて下さいましたのを忘れることができません。

現在、道場会員は、青年もありますが、40〜50才が多く、この方々に痛い技や、申し技を指導しても、納得しないと思い、道文の法則を指導致しております。


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