合気の理念

合気道は受け止め、導き、技を掛ける。
その理由は、翁先生の道文に、書かれたとおり、ある時一点にホチ現れ常在(すみきり)すみきらいつつ、宇宙ができたと、書かれてあります。、ホチを受け止めたから宇宙が生まれました。

翁先生は宇宙の理念を、指導して下さった時、「人は躓けば、手を触れずとも倒れるだろうと、申され、合気道の技はその理念から始まるのだ」と指導を受けました。
躓く姿勢にするには、相手を氣で受け止めれば足が止まります。

植芝翁先生は、宇宙の始まりからの理念を取り入れ、指導してくださった、と思います。
翁先生のビデオの中に先生が受け止めているところが、多く見られます。

翁先生は武道を修養され真の武道を悟られ、武産合氣を神様から学んだとよく言われています。其れは(無)から悟ったから神様と表現したのでしょう。
釈迦如来は沢山の経文を残されていますが、其の経文の法則を研究して、古来多くの名僧が、生まれています。
これと同様に私達には翁先生が道文を残してくれています。道文の法則の真理を研究して自然の法則に和合する事を鍛練するのが 合氣道であると考えます。
倒れない法則から研究する事で、其れが解れば無理に逆らって来ると相手が破れる事になる。  
此の理が解れば翁先生が世界平和を祈られた訳も理解できるのです。


柔道と合氣道

柔道は嘉納治五郎先生が創始された技であります。
「柔、よく、剛を制す」と言う言葉をよく聞くが嘉納先生の時は、相手が投げに来たなれば投げられながら技を掛けて相手を制したのです。最近はスポ−ツ化し、攻撃しないと反則点を取られる様になってしまった。
現代の柔道を見て解る様に剛対剛の技に変わって来ている。嘉納先生は押せば引け、引けば押せと言っている。


柔道も当初は攻撃技では無かったと思う。嘉納先生が植芝先生の合氣道を見学され、この技こそ私の理想とする武道だと言って合氣道に入会しています。

三船先生も翁先生の技を見て空気投げを披露している。三船先生も押せば回れ、引けば回れ、と言っている。やはり攻撃技ではないと思う。

 植芝先生は「武は愛なり」と語っている様に他に勝つ事ではない「己に勝つ」事である。だから相手が攻撃して来ても「氣で受け止め」自己の思うがままに「ス−ウ」の原理で導くことが大事であります。                             

               

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