氣心統一法  

(一霊四魂三元八力)                                
(三元)「△、○、□」柔、流、剛
(四魂)「奇霊、荒霊、和霊、幸霊」 天、下、水、地。智、勇、信、愛。光磨く、行進発展、無信親しむ、愛恵み。
(八力)「対照力」「動、静、解、疑、強、弱、合、分」 「9−1、8−27−3、6−4。」   
この法則は植芝翁先生より学んだ言霊であります。
            
言霊の文典は古神道にあると伺っていますが、私は植芝翁先生より学びました 合氣道の教えとして研究していると氣で受け止める体勢を会得しました。

会得した理念で稽古すると、相手を自由に導けるようになり稽古も面白くなりました。  
顧みれば、武道を志してから70年余りになりますが人は出会いによって人生を左右すると思います。
  
翁先生の指導を受けた時「仕事は業(行)であるから、四魂の氣持ちで励みなさい。身の上に苦難に遭遇しても挫けず合氣道を続けなさい。稽古は滝に打たれて修行しているのと同じだ」と諭して下さいました。 
  
その後翁先生を信じ、業務の発展に打ち込み楽しみながら会社に出勤する様努め合氣道も休まず稽古しました。 月日のたつのは早いもので、六十歳近くなった時、翁先生が言われた苦難に、遭遇しましたが、心頭滅却して合氣道に打ち込んでいました。

技には行き詰まるし件の事で氣は晴れぬまま稽古を終わり、一人になってから翁先生の写真の前に座り合氣道をやめるべきか、続けるべきか考えながら默然していると、ふっとヒントが浮かびました。

それを機会にヒントを道文に当て嵌め研究しているうち、倒れない体勢を会得し、反対に導くと相手を簡単に倒せるようになりました。 
一つの物の宝は無くしたが何よりも大切な氣の宝を得る事ができました。 氣の曇りも薄らぎ一層合氣道が楽しくなり六十五歳で会社を退職し、氣心統一を修養しています。

現代の人は心を無視して氣「感情」ばかりで行動している様に思います。     
何か重要な時は氣の赴く侭に行わず、もう一度心に尋ねると冷静な答えが出て来る筈です。
 
植芝翁先生が申されている様に「氣を澄みきらす」と心に写る様になるそうですが、その鍛練は大変難しい。そこで氣と心で行動できる鍛練を稽古して健康な身体と氣持ちの余裕ある生活をして頂くには合氣道だと思います。 


               

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