合気道のレベルを計る尺度


自分の合気道のレベルを計る尺度はなかなか難しいものです。成年男子を倒すのは言霊の技を数年修行した者にはそう難しいことではありません。

女性や中学生を力でねじ伏せるのでなく、翁先生の言った、力不用の技で倒れてくれますか。
よく稽古で見受けますが小手返しのさいねじて倒しておりますが、翁先生はそんなことをしたら女の子なら手を痛めると言って注意して、「ジイは指を当てるだけじゃ」と言って注意しておりました。体が柔らかくて非力な女性や中学生を柔らかい技で倒せるようになってはじめて言霊の理法を会得したと感じることができるのです。

私は初心者の方にも決して申し合わせの稽古をしないように戒めています。それは申し合わせの稽古はどういう理法で相手が倒れるのかを体で会得する妨げになるからです。
場合によっては技をかけている途中で受け止められたその瞬間を相手に教えてもらうことは、受け止めることを会得するのにとても大切な指針になることがあります。
そのときの自分の動作の感覚を体を覚えることが受止めることを極める一つのステップになるのです。

翁先生が1945年に創始された力不要の言霊の理法の技を研究して、申し合わせの稽古でなく、真の武道として翁先生の素晴らしい技を残そうでは有りませんか。


         

               

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